2020年03月11日
黒い物と白いものがある理由を知ろう
一般的な位牌は黒いですが、葬儀の時には白い木の物があると知っていましたか。白木の物は葬儀の折、祭壇の上に安置するために作られた、仮の物となっています。享年、俗名、戒名といったことを記してありますが、戒名に関しては紙で張り付けられていることも少なくありません。
一般的な黒い物になるためには、四十九日に弔い明けとなっていることが多いです。地域によって扱いが異なるものとなっており、一部地域では2つ作って1つを墓石に置く場合や、遺骨とともに墓に埋葬することもあります。
黒い位牌を作り上げてから、一般的に寺院や仏具店でお焚き上げをしてもらうことが多いです。四十九日法要の時に寺院に任せる人が少なくありません。黒い物は漆や金箔、金粉を使ってあるため、一見すると黒く見えることが多いです。
また、コクタンや紫檀を使っていることもあるといわれています。事情によって四十九日の法要を繰り上げ、あるいは宗教上の都合で行わないといった場合もあります。また、宗教や宗派によっては位牌自体を作らない場合もあります。亡くなった人を思い返すものとして持っていたほうがいいと感じる人も少なくないため、宗教にかかわらず、作るかどうかは遺族で相談して作りましょう。