2019年12月01日
仮となるものから本位牌になるまで
臨終後には『仮』の位牌を依頼しますが、葬儀ではその『仮』のままで行います。四十九日の忌明けまでに寺院に納め、代わりに『本』の位牌の開眼供養を行い、仏壇に納めるのが一般的です。故人の戒名、俗名、命日などが入るのですが、制作には時間がかかるので、葬儀に間に合わないために『仮』が用いられることが一般的です。
しかし、四十九日法要までに早めに仏具店に依頼しましょう。ちなみに、葬儀と戒名の依頼は寺院(僧侶)に行います。戒名は、亡くなった際に寺院から授かる名前ですが、宗派によって名称が変わります。僧侶は通夜前に戒名を授けてくれますから、戒名の書かれた白木の仮を祭壇に安置します。
また、あまり知られてはいませんが、戒名にはランクがあります。社会的地位などによるところが大きいようで、お布施の額も変わりますから、僧侶と相談しましょう。キリスト教ではとくに位牌にあたるものがありませんが、日本では仏式の影響が大きいようで、似せたものをモニュメントとして飾ることもあるようです。
火葬後には法要の準備を進めますが、開始前には遺影や納骨前ならば遺骨も合わせて持参します。日々の礼拝では、手入れの問題もあるので比較的、傷や汚れの心配の少ない素材、価格で依頼しておきましょう。