とっておき!清水先生のもつれない遺産相続だいありー

2018年12月31日

すっかり様変わりの葬祭会場における役割と分担

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一昔前まで近親者が亡くなると自宅や町内会館等に親族や隣近所の知り合いが集まり、喪主を中心にして役割を分担し、総出で手作りの通夜と告別式を行うことが当たり前でした。冠婚葬祭行事があると地域で助け合いながら行う互助の気持ちが流れていたので、いろいろな役割を自ら進んで分担してくれる雰囲気がありました。

予定の入っている人でもやりくりして手伝う雰囲気が脈々と残っていたわけです。このため、親族や友人、知人への訃報連絡から葬祭会場の設営や参列者の世話焼きまでの作業すべてを終えると喪主や近親者及び隣近所の人達の心には無事に終えられた満足感が育まれていたようです。

この点で、昨今の葬儀では喪主や近親者が通夜と告別式の方法や規模を話し合って葬儀社に依頼すれば葬祭会場の準備や遺体の安置及び通夜から告別式の進行等の役割は担当業者がすべて取り仕切ってくれます。喪主や近親者は亡くなった人の生前の生活振りから適当な葬祭会場を選び、葬儀社と開催日時や発生費用等の打ち合わせや相談を行います。こうした準備ができたところで参列してもらう人へ訃報連絡をすることになります。このような作業や打ち合わせを終えると喪主や近親者は作業を任せておけるので楽になりましたが、亡くなった人を送り出す義務感が残っているだけになってしまったようです。

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