とっておき!清水先生のもつれない遺産相続だいありー

2021年04月19日

地域によって異なる葬儀の習わし

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葬儀というのは儀式としての性質が色濃く残っています。そのために、お葬式というのは地域性が出やすい儀式でもあります。例えば、葬儀の際には女人禁制という地域も少ないながらもまだ残っているようです。また、妊婦さんなどはお葬式に参列することができず、後でお参りをするというところもあります。

他方、お葬式の習わしにも地域差が見られます。棺の中に何を入れるかも地域による違いが見られます。愛知県のある地域では、棺の中に白い握り飯ときなこをまぶした握り飯を入れます。きなこをまぶした握り飯の中に、針を入れておきます。

冥土への道中にお腹が空くことがあり、また、鬼に出くわすこともあると考えられています。そのときに、きなこをまぶした握り飯を鬼に差し出すことで、安全に冥土へ行くことができると考えられています。鬼退治の逸話に通じるところがありますが、故人が安全にあの世へ旅立てるように、儀式として葬儀の場で行われる習わしというのは、地域性が色濃く出ていると言われています。

核家族化に伴う家族葬の増加により、こうした習わしは薄れたり省略されたりしていますが、それでもまだ葬式には地域の特色が見られるケースが多いと言われています。

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