一昔前まで近親者が亡くなると自宅や町内会館等に親族や隣近所の知り合いが集まり、喪主を中心にして役割を分担し、総出で手作りの通夜と告別式を行うことが当たり前でした。冠婚葬祭行事があると地域で助け合いながら行う互助の気持ちが流れていたので、いろいろな役割を自ら進んで分担してくれる雰囲気がありました。予定の入っている人でもやりくりして手伝う雰囲気が脈々と残っていたわけです。このため、親族や友人、知人への訃報連絡から葬祭会場の設営や参列者の世話焼きまでの作業すべてを終えると喪主や近親者及び隣近所の人達の心には無事に終えられた満足感が育まれていたようです。
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